立命館大学
2011 年 60 巻 11 号 p. 38-50
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安部公房原作脚本・勅使河原宏監督による映画『他人の顔』には、顔の右半分にケロイドを負った女性が登場する。小説から映画へと変成される過程で、彼女の存在は議論の的となった。本稿ではこの作品を、原爆投下という破壊的・暴力的な出来事に対する文化的反応として捉え返し、女性被爆者の表象について考察する。言語(原作・台本)と映像(演出・編集・美術・音響)を横断して、「原爆乙女」の表象(不)可能性と、それをめぐる作家たちの想像力を吟味する。
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