防衛大学校
2013 年 62 巻 1 号 p. 11-24
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本稿では漢文と和文の混じりあう地点に存在する日本漢文、なかでも『御堂関白記』を主たる対象として古代日本のリテラシーについて考えた。特に和文のリテラシーが漢文のリテラシーに与えた影響について、考察を加えた。また、そのうえで、従来、著者自筆本とその写本といういわば主従関係におかれた二つのテクストそれぞれの論理を見出し、単純に「漢文」「和文」と住み分けのできない、複雑に関係しあったリテラシーの在り方を指摘した。
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