名古屋大学
2016 年 65 巻 11 号 p. 51-61
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この論考では、個人の内面や来歴と、本と読書記録との交差をめぐる文学的想像力を検討する。その想像力には、図書館という装置が深く関わっている。図書館は、私たちが本および他者と取り結ぶ関係を深く規定している。さらに図書館という装置には、個人の履歴や性向を把捉し、読書を教育の一つの回路としようとする監視と規律訓練の権力も介入する。言及した作家は村上春樹、夏目漱石、恩田陸、法月綸太郎、有川浩、小川洋子などである。
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