大阪大学大学院 日本学術振興会
2016 年 65 巻 6 号 p. 24-35
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本稿では、京伝合巻の挿絵における素材の原拠を明らかにした上で、その利用法について検討することを目的とする。
具体的には、『日本山海名産図会』・『摂津名所図会』の新たな利用例を指摘する。その上で、図会の説明文を登場人物の人物造形と関わらせながら用いている例や、図会の挿絵を利用することで、物語本文には書かれない舞台背景が表現されている例などについて指摘し、京伝合巻にみられる制作方法の特性について述べる。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら