西南学院大学
2018 年 67 巻 12 号 p. 1-10
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日本人は、欧米のジャポニスムが生みだした未知の日本のイメージと、どのように対峙すればよいのか。この問いに取り組んだのが芥川龍之介だった。
本稿は、芥川の草稿に注目することで、ヨーロッパとアジアとアメリカを結ぶジャポニスムの言説を浮上させる。その言説においては、複数の日本イメージが入り乱れ、多様な争点が形成されていた。この議論に芥川がどのように介入したのかを、理念としての〈新しさ〉という観点から考察する。
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