松蔭大学
2018 年 67 巻 3 号 p. 27-35
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西郷文芸学の「視点論」は文学作品の読みの理論として国語教育では広く支持されてきた。しかし、西郷竹彦はさらなる新展開「相変移仮説」を『文芸教育87』(二〇〇八春 新読書社)誌上で発表する。私はこのことに近代文学研究者田中実の「第三項論」が大きく関わっていたと考えている。
この稿では、西郷竹彦「相変移仮説」と田中実「第三項論」の『羅生門』の〈読み方〉を「対象人物を読む」という観点から検討する。
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