都留文科大学
2018 年 67 巻 8 号 p. 30-43
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「魂のかけがえのなさ」を忘れずに、「魂」の「温かみを寄せ合わせる」ことは個人がシステムに勝つ唯一の方法だと村上春樹が言ったが、それが如何にして可能であろう。短編小説『アイロンのある風景』はまさしく個人がシステムに勝つ生き方のメカニズムを語ったと考える。本論はその生き方を支える世界観認識を分析しながら、〈近代小説〉のメタプロットを読み解く必要性を具体的に論じてみたい。
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