佛教大学大学院
2018 年 67 巻 9 号 p. 13-24
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これまで、陰陽道研究の進展によって、古記録・都状のなかの泰山府君の神格について明らかにされてきた。しかし、泰山府君は「説話」と「物語」にも登場するのである。
本稿は、『今昔物語集』に収録される「晴明説話」と『今鏡』に収録される「有国説話」における泰山府君祭を見ることによって、これまでの研究で指摘されてきた泰山府君とは異なる「泰山府君」に接近し、説話としての固有な「泰山府君」を読み解く試みである。
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