日本化学会誌(化学と工業化学)
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一般論文
無機陽イオン交換膜を用いた電気透析殺菌法による大腸菌の殺菌
小暮 誠安島 聡佐藤 利夫鈴木 喬大矢 晴彦
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2000 年 2000 巻 2 号 p. 135-139

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抄録
イオン交換膜面での水解離(H2O⇄H++OH-)現象を利用した新しい水の殺菌法であるイオン交換膜電気透析法において,従来の炭化水素系イオン交換膜より耐熱,耐薬品性および機械的強度が優れている無機素材からなる無機陽イオン交換膜の有用性を検討した。5室の電気透析槽を用いて,脱塩室の隔膜となる陽イオン交換膜に無機陽イオン交換膜を,陰イオン交換膜に炭化水素系陰イオン交換膜を用いた系で水中の大腸菌の殺菌実験を行い,その殺菌効果を炭化水素系陽イオン交換膜と陰イオン交換膜を使用した系と比較することにより,無機イオン交換膜の電気透析殺菌法における有用性について検討した結果,無機陽イオン交換膜を用いた系は炭化水素系イオン交換膜のみを用いた系より低い電流密度条件で優れた殺菌効果を示すことが明らかとなった。また,脱塩室の隔膜を両方とも無機陽イオン交換膜とした系で殺菌実験を行うと,炭化水素系陽イオン交換膜のみで構成したときよりも低電流密度で顕著な殺菌効果が得られた。無機陽イオン交換膜が本殺菌法に対して有効であることが明らかになった。
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© 2000 The Chemical Society of Japan
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