抄録
α-(4-ノニルフェニル)-ω-ヒドロキシポリ(オキシエチレン)(6)(NP-6)/シクロヘキサンの水の可溶化状態図に基づき,ゲルマニウムテトラエトキシドの加水分解によるGeO2粒子の合成を試みた。合成はNP-6に対する水のモル比RW(=[H2O]/[NP-6]),NP-6およびGTE濃度を変化させて行った。モノマー領域では粒子は得られなかったが,逆ミセル,膨潤ミセル領域では単分散なスピンドル状粒子が,W/Oマイクロエマルション領域では立方体状の粒子が生成した。これらの粒子の大きさはRWによって大きく変化し,NP-6濃度により増大,GTE濃度によっては減少した。さらに粒子の大きさは粒子の見かけの生成速度の増加に伴い減少し,その速度は水の可溶化状態に依存した。X線および電子線回折の結果,すべての粒子はα-石英型のGeO2であったが,スピンドル状粒子は多結晶,立方体状粒子は単結晶であった。またスピンドル状粒子の側面は(100)面であり,粒子形態の変化は(100)面がより成長することによって立方体状へと変化する過程であることが示唆された。