抄録
四塩化チタンを有機アルミニウム化合物で還元した固体をジブチルエーテル/ヘキサクロロエタン処理し調製した多孔質δ型三塩化チタン触媒(触媒A),ジイソペンチルエーテルついで四塩化チタンで処理し調製した多孔質δ型三塩化チタン触媒(触媒B)の違いについて検討した。さらにこのような多孔質δ型三塩化チタン触媒とAA型のδ型三塩化チタン触媒(AA型三塩化チタン触媒)について,プロペンの重合速度を比較した。これらのδ型三塩化チタン触媒において,重合中心の性質は3種とも同様であることが明らかとなった。しかし,多孔質三塩化チタン触媒の重合中心の数はAA型の三塩化チタン触媒の約10倍あることが見いだされ,このことが高活性の原因と考えられる。触媒Aに比べ,触媒Bの劣化速度が小さいことが明らかとなった。この原因は触媒Aでは四塩化チタンが残存し,この四塩化チタンが劣化を引き起こすためと推定した。