抄録
ホスホニウムイオンの分離,定性分析に応用することを目的としてトリメチル,トリエチル,トリブチル,およびトリフェニルホスフィン(R3′P)と,メチル基からブチル基までの4種の直鎖アルキル,C6H5CH2, CH3COCH2, C6H5COCH2, CH3OCOCH2, CH3CH2OCOCH2, NCCH2などのハロゲン化物(RX)から合成した合計40種類のホスホニウムイオン(RR3′P+)のろ紙電気泳動を行った.その平均易動度と分子パラメーターとしての分子量,分子の大きさを反映する分子体積,分子表面積との相関を検討し,いずれのパラメーターとも良好な相関が存在することを見いだした.さらに相関の勾配はpH 1.9に比べ3.1での値が大きくなり,ホスホニウムイオン上の置換基の違いに基づく分離,定性に有利となることを見いだした.