塩水精製時の水酸化マグネシウムをX線回折法によって調べ,次のような結果を得た。
1.水酸化マグネシウムは六方晶型に属し,いわゆるArnfelt構造をなす。2.格子間隔は反応条件に左右されず,a=3.14Å,c=4.775Åの値をとる。3.結晶粒の大きさをX 線回折線の半価幅から算出した。4.カセイ法沈殿は円板状で, 石灰法沈殿は円〓状である。5.前者は数日後に結晶化するが, 後者は反応後直ちに結晶化をはじめる。6.洗浄,乾燥,高温,かきまぜは結晶化に有利である。
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