1961 年 64 巻 2 号 p. 246-249
種々P2O5%,SO3%の異なった混酸中での半水セッコウの準安定領域を測定した。混酸にアルキルベンゼンスルホン酸を添加しない場合は,SO3=4%以上の混酸では準安定領域が存在しなかったが,アルキルベンゼンスルホン酸を添加した場合は,たとえばSO3=10.0%(P2O5=22.0%)のようにSO3が高濃度の混酸でも約63~70℃の広範囲な準安定領域が得られた。また,混酸中に少量のリン鉱粉を添加すると,アルキルベンゼンスルホン酸無添加の場合にはSO3=2.0%(P2O5=30.0%)のようにSO3が低濃度の混酸においても半水セッコウの準安定領域が得られなかったが,アルキルベンゼンスルホン酸添加の場合は依然として広範囲な準安定領域が存在した。
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