1961 年 64 巻 2 号 p. 303-306
アセトアミドシアン酢酸エチルを安水で処理すると,容易に加アンモニア分解して,アセトアミドシアン酢酸アミドを生成する。このものは,液安溶液中においてカセイアルカリによりすみやかにメタル化を受け,ひきつづきハロゲンアルキルと反応させる時, 相当するC - アルキルアセトアミドシアン酢酸アミドを与える。ハロゲンアルキルとしては第1 級だけでなく第2級の場合でも良好な結果が得られる。アルキルアセトアミドシアン酢酸アミドを臭化水素酸溶液中で還流加熱すると,直接,相当するα-アミノ酸が生成する。
本研究中に合成した,アセトアミドシアン酢酸アミドおよびそのC-アルキル誘導体は,いずれも文献に記載のない新アミドである。
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