工業化学雑誌
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カーボンねつ合物に対する各種原料条件と押出成形における所要バインダー量
岡田 純
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1961 年 64 巻 5 号 p. 840-844

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抄録

第3報にカーボンねつ合物を押出すときに必要なバインダー量を比較するために,所要バインダー量ω+(P)なる量を定義し,これがフィラー粒度配合によりいかに変化するかをしらべた。
また,フィラーのもつ圧縮下の空隙率から,その空隙をすべて充填するに必要なバインダー量ω0(W)を求めて,ω+(P)とω0(W) をP=W の場合について比較し, ω+= b ω0のような簡単な相関式で示されることを見出した。この報告では,第3報に引きつづいて,その他の条件,カーボンブラックを配合した場合,コークス銘柄,コークス〓焼,黒鉛化されたコークスの配合, 天然黒鉛の場合, バインダー銘柄などの条件によって, いかに所要バインダー量ω+が変化するかをしらべた。また, これによって, ω+=bω0 なる式が, 更に確められ, 第1近似として, 所要バインダー量の推測に役立つことがわかった。

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