工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
ISSN-L : 0023-2734
アルデヒド,ケトンおよびアルキレンオキシドの高重合
古川 淳二三枝 武夫
著者情報
ジャーナル フリー

1962 年 65 巻 5 号 p. 649-657

詳細
抄録

アルデヒド,ケトンおよびアルキレンオキシドの高重合は高分子合成における最近の研究テーマの重要なものの一つである。アセトアルデヒドとアルキレンオキシドには,ルイス酸,アルミナ,有機金属化合物,金属アルコキシド,金属アルコキシドの部分加水分解物等の共通の触媒が多く,これらのうちルイス酸を除く他の触媒系の作用機構は配位アニオン機構で説明される。すなわちモノマーが触媒系の金属-酸素の結合の金属に配位して活性化され,それがアニオンの攻撃をうけて重合の開始,成長が行なわれるとするものである。このような共通の作用機構から各触媒系の挙動を述べる。さらに安定で結晶性を有するアセトンのポリマーについて略述する。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top