工業化学雑誌
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二酸化塩素ガス電位のpHによる変化
内藤 輝彦
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1962 年 65 巻 5 号 p. 752-754

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抄録

ClO2のガス電位は次式で与えられる。
E=E0+RT/Fln(PClO2/aClO2-)(1)
同じ濃度の亜塩素酸塩水溶液中におけるClO2の電位は上式においても明らかなように,等しい電位を示す。しかし,この溶液を強い酸性にするときは,この電位が変化することを認めた。これは,酸性にするときに,この亜塩素酸塩水溶液における,ClO2-の濃度が変化するのではないかと考え,実験を行ない,ClO2-の濃度は,次の平衡関係によって変化し,またそれによってClO2の電位が定まることを認めた。

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