工業化学雑誌
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ポリアリル型陽イオン界面活性剤
楢崎 英男
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1962 年 65 巻 5 号 p. 793-796

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抄録

ポリ塩化アリルをN-ドデシルピペリジンで4級化したもの(I),ジメチルドデシルアミンで4級化したもの(II),N-セチルピペリジンで4級化したもの(III),および塩化アリルと酢酸ビニル(1:1)の共重合体をN-ドデシルピペリジンで4級化したもの(IV),塩化アリルと酢酸ビニル(1:9,1:19)の共重合体をピリジンで4級化したもの(V,VI),塩化アリルとラウリン酸アリル(2:3)の共重合体をピリジンで4級化したポリソープについて表面張力,c.m.c.,浸透力,起泡性,乳化性,可溶化力を測定,検討した。
I,II,IIIは木綿,フェルトに対しともにすぐれた浸透力を有し,また良好な起泡性を有する。IV,Vはジメチルフタレートに対しすぐれた乳化性を示したが化学構造より判定できるように可溶化力は悪かった。これらのポリソープは通常の活性剤と同様にミセルを形成していると考えられる。

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