1965 年 68 巻 10 号 p. 1947-1956
メタクリル酸メチル,エチル,イソプロピル,t-ブチルおよびそのほかに二,三のメタクリル酸エステルのラジカルならびにアニオン重合を行ない,得られた重合体を加水分解してポリメタクリル酸とし,さらにメチル化してポリメタクリル酸メチルに変えた後,NMRによって各ポリメタクリル酸メチルの立体規則度を定量した。Bovey,Miller,Coleman,笛野らがそれぞれ定義した“persistance”の確率, σ , Pddd,Pdld,ρ,σ2を求めると, “penultimate” 効果の寄与はエステル基,触媒,溶剤,重合温度によって変化し,さらにエステル基の効果はフリーラジカルとフリーイオン重合とで異なり,また配位アニオン重合においては金属の性質によって影響を受けることを認めた。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。