1965 年 68 巻 10 号 p. 1995-1997
p,p'-ビビスクロルメチルジフェニルエーテルとジメチルジクロルシランのグリニャール反応生成物を加水分解, シロキサン縮合平衡化を行なって, 〓型の共重合体をえた。IRスペクトルでは,839cm-1に特有なバンド,また1030~1080cm-1領域の吸収位置がシロキサン含量によってシフトすることを示した。y/x比が1.0,2.6,4.6の重合体I,II,IIIの窒素中の熱天秤では350℃ 以上で分解がはげしく起りシロキサン含量の高いものほど主分解の温度が低い。350℃ 定温熱分解でも,I,II,IIIの順に分解速度が大きいことがわかった。Iの熱分解の活性化エネルギーは,49.5kcal/molであった。II,IIIの熱分解留出物のなかには,ジフェニルエーテル誘導体のほかに,環状トリシロキサンも含まれていた。
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