工業化学雑誌
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エピクロルヒドリンとアルコールの反応
関口 自然石井 修司松井 弘次
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1965 年 68 巻 2 号 p. 286-289

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抄録

三フッ化ホウ素を触媒とし,n-ブタノール, sec-ブタノールおよびn-プロパノールとエピクロルヒドリンとの反応を検討し,アルコールの相違による反応速度の変化を求め,とくにアルコールの誘電率と反応速度との関係について検討し反応機構を考察した。本反応は上記アルコール中ではエピクロルヒドリンに関して1次式となり,1次の速度定数は触媒濃度に比例する。反応速度はn- プロパノール,n-ブタノール,sec-ブタノールの順に減少するが,n-ブタノールとsec-ブタノールとの差はわずかであった。活性化エネルギーおよび頻度因子は殆んど変わらない。本反応は酸接触による1分子機構と考えられる。

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