1965 年 68 巻 2 号 p. 289-292
1,1,2,2-テトラクロルエタンと1,2-ジクロルエタンとの同一反応系内での熱分解を,400~480℃にて流通法で検討した。
その結果, 共熱分解におけるとなり, 両者の塩素化反応における速度係数の比, 0.51exp{-1100/RT}と実験誤差の範囲内で一致したので, 分解速 度の差は,クロルラジカルによる水素引抜き速度の差に基づくものと結論した。また,本反応の連鎖開始と考えられるテトラクロルエタンの脱塩素反応の速度係数を, トルエンを添加したテトラクロルエタンの熱分解反応により求め,ki=108.2exp(-34×103/RT) (sec-1+) なる値を得た。
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