1965 年 68 巻 2 号 p. 300-303
アルキル芳香族炭化水素,アンモニアおよび空気の混合気体を反応させて,芳香族ニトリルを合成する方法はAmmo.xidationとして知られている。本研究においては,従来から検討されていなかった爆発限界以上の組成を有する反応気体を用いるAmmoxidationを検討した。トルエンのAmmoxidationにおいて,反応気体中に,化学量論量の1.5~2.0倍の酸素が存在することが望ましく,これより過剰の酸素が存在すると燃焼反応が顕著になることを認めた。また,トルエン,キシレンのAmmoxidationにおける浴温度,空間速度などの反応生成物の収率に及ぼす影響を検討し,この方法によって芳香族ニトリルを高収率で合成しうることを認めた。
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