母体高分子が逐次反応によってなる重縮合型感光性樹脂の増感と感度的特性を究明する目的で,無水フタル酸-グリセリン重縮合物(分子量540~1120),イソフタル酸-グリセリン重縮合物(分子量450~570)を合成し,これらの母体重縮合物を塩化シンナモイルで50~70℃ でエステル化して,エステル化度88~94mol%のそれぞれのシンナメートを合成した。また,フルフラールーアセトン重縮合物も合成した。これらの合成物に対しては融点,分子量,溶剤などを調べ,また,元素分析および赤外吸収スペクトルにより確認した。シンナメートのシンナモイル基の定量としては,母体重縮合物のエステル結合を開裂させない特殊な方法を試みた。
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