工業化学雑誌
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酢酸ビニルと四塩化炭素とのテロメリゼーション
浅原 照三巻島 徳雄
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1966 年 69 巻 11 号 p. 2173-2179

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抄録

酢酸ビニルと四塩化炭素とのテロメリゼーションを行ない,薄層クロマトグラフィーによって生成テロマーを分離し,濃度計を用いて各テロマーの定量を行なった。つぎに蒸留によって単離した1量体および2量体テロマーのIRスベクトルおよびNMRスペクトルを測定し, これらのテロマーが〓の化学構造を持つことがわかった。生成テロマーの平均分子量はテローゲンとタクソーゲンのモル比([S]/[M])が0.4~9において300~600であった。重合速度は開始剤濃度の平方根にほぼ比例し,[S]/[M]の増加とともに減少した。またテロマーの分子量分布から各テロマーラジカルに関する連鎖移動定数(Cn)を測定し,Cnが連鎖長の増加とともに増加することがわかった(C1=0.08~C7~8=1.1)。

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