1966 年 69 巻 9 号 p. 1841-1844
亜二チオン酸亜鉛を亜硫酸水と亜鉛粉末から製造する工業的製法における三つの速度過程,すなわち生成反応,分解反応,ガス吸収を別個に実験して速度を比較し,ガス吸収が律速となり,分解反応は亜硫酸過剰を避け,常温以下に保てば収率に影響しないことを明らかにした。亜二チオン酸亜鉛の亜硫酸水中の分解反応速度式として,速度定数が分解率の2乗に比例して増大する1次式と,速度定数がpHの関数として変化する1次式の和の式を提案した。亜二チオン酸亜鉛の収率が90%以下である原因は,生成反応と同時に瞬間的に起こる副反応と推定した。十50℃の恒温槽中に入れた。
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