工業化学雑誌
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メタクロレインの液相酸素酸化における触媒の検討
浅尾 戊
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1967 年 70 巻 1 号 p. 37-42

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抄録
メタクロレインの常圧液相酸素酸化反応にたいする触媒種の影響を比較検討した。均一系においては,触媒金属イオンの標準酸化還元電位(E0)とメタクリル酸選択率との間に山形の曲線が得られ,ナフテン酸(あるいは酢酸)銀および水銀(E0≒0.8および0.9V)が,この山形の曲線の頂点付近にあって,比較的に高いメタクリル酸選択率(n-ヘプタン溶媒系,メタクロレイン変化率20~40%において,約60%)を与えた。他の触媒系での選択率は,上記の値より低かった。
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