1968 年 71 巻 1 号 p. 133-137
塩化コバルト- 有機アルミニウム化合物触媒に一座配位のリン化合物を, 第三成分として添加した場合の触媒活性および選択性について検討した。トリフェニルポスフィンはチオシアン酸コバルトとのコンプレックスとして用いるとき選択的に1 , 4 - ヘキサジエンを与える触媒成分となる。三塩化リンは非常に有効な第三成分で活性な触媒を構成する。共役ジェンへの異性化およびC8 -ジエンの生成がおこりやすい。三臭化リン, オキシ塩化リン, フェニルジクロルホスフィンあるいは第二級ホスフィンなどが第三成分として効果を示した。オキシ塩化リンを用いた触媒は比較的低い温度において活性であった。イソプレン- エチレン反応で三塩化リンを用いた触媒は最もすぐれたものの一つで9 9 % の選択率を示した。
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