工業化学雑誌
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水溶液における第二鉄イオンと臭素イオンの錯化合物生成
照屋 輝一関 敏夫中森 一誠
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1971 年 74 巻 2 号 p. 142-147

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抄録
水溶液中の第二鉄イオンと臭素イオンの逐次錯体生成反応において, その第1, 第2段階で生成されるFeBr2+,FeBr2+錯体の生成平衡を分光光度法を用いて検討した。
各錯体の生成定数と分子吸光係数の決定はイオン強度 3.0,温度 20℃で, 波長 380 から 450mμ の範囲で行ない, 逐次生成定数としてそれぞれ K1=2.13±0.03, K2=0.408±0.005 を得た。FeBr2+ およびFeBr2+ 錯体の吸収スペクトルはともに407mμ 近傍に極大を有し, 極大波長における分子吸光係数の値はそれぞれ εFeBr2+=216, εFeBr2+=930 であった。
生成定数のイオン強度, 温度による変化より熱力学的諸特性値として20℃で FeBr2+ 錯体に対してK1°=4.75, ΔG1°=-O.91kcal/mol. ΔH1°=6. 10kcal/mol, ΔS1°=17. 7e. u. ,FeBr2+錯体に対して K2°=0. 98, ΔG2°=0.00lkcal/mol, ΔH2°=2.74kcal/mol, ΔS2°=9.34e.u. を得た。
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