1939 年 60 巻 10 号 p. 995-998
火山淺間山々麓に湧出する多くの温泉及び鑛泉に就いての柴田雄次教授,野口喜三雄氏,金子修氏の研究により岩漿水は地表水より多く輕い水素竝びに酸素の同位元素を含むことが推論せられた.著者は火山焼岳の頂上の噴氣孔から噴出する高温の水蒸氣を凝縮し,又焼岳山麓の温泉及び鑛泉より各種の水を採集し此等と東京市水道水との比重差を測定せる結果,温泉水には上述の柴田學説が當嵌まるが噴氣孔水蒸氣は豫想に反し非常に重いことを知つた.
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