1939 年 60 巻 9 号 p. 835-838
本報告に記載する實驗結果に見る新事實を要約するに(1)従来報告せられたる蛋白質銅鹽のAscorbin酸オキシダーゼ酵素力と同一作用を多糖質即ちMannan及びAlgin酸の銅鹽等にも發見せり.(2)此等人工的銅鹽の酵素作用はアスベスト表面に固定せる銅鹽の酵素作用と近似するを認む.(3)前報告に述べたるNucleotideグアニール酸に發見したる該酵素力とを此等銅鹽のものとの反應速度恒數を比較するによく類似すれど,之を花甘藍より得たるAscorbin酸オキシダーゼのものと比較するに稍々異り前者は共に時間經過により恒數を著しく低下する特色を有せり.
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