日本化學會誌
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炭水化物及びその誘導體に對するハロゲン化水素の作用(第五報)
多價アルコール及びアルトン酸のメチル誘導體の脱メチルに就て
荒木 長次端 與之助
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1940 年 61 巻 2 号 p. 141-148

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抄録

低温度に於ける高濃度沃化水素酸(24時間),又は高濃度臭化水素酸(9日間)の作用によりHexamethy1-d-mannitol及びHexamethyl-d-sorbitolは完全に脱メチルして夫々d-Mannitol及びd-Sorbitolを生じ,又2, 3, 4, 6-Tetramethyl-d-gluconolactone, 2, 3, 4, 6-Tetramethyl-d-mannonolactone及び2, 3, 4, 6-Tetramethyl-d-galactonolactoneは略々完全に脱メチルして夫々d-Glncono-r-lactone. d-Mannono-r-lactone及びd-Galactone-r-lactoneを生成せり.仍つて之等の反應は糖類メチル誘導體に於けると同様一般に多價アルコール及びアルドン酸のメチル誘導體より原多價アルコール及び原アルドン酸の分離及び確定の目的に使用し得べし.

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