日本化學會誌
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ポリオキシフェニレン化合物の分子構造(第一報)
ヒドロキノン-チフェニルエーテル及びその誘導體の双極子能率に就て
小寺 明呉 祐吉
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1940 年 61 巻 5 号 p. 455-462

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抄録

ヒドロキノン-ヂフエルニエーテル及びその誘導體の双極子能率をベンゾール溶液中で, 10°C, 25°C, 40°Cで測定,その値は何れも温度に關して變化を認め得なかつた.この結果からかゝる化合物は中央の-O・C6H4・O-軸に關して自由廻轉分子より成るか,或はシス,トランスの兩異性體の等量混合物かの何れかであらうと考へられる.なほこれ等の實測値から酸素の原子價角を計算して120~127°の値を得た.又誘導體について置換基に關する能率のInkrementを計算した.

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