1940 年 61 巻 5 号 p. 447-454
1) 三岡村火山灰に就て表面より深さ0.1, 0.3, 0.5, 1.1, 2.0, 4.0, 5.0mに於て火山灰を採取し,其浸出水のpHを檢したるに,淺い處は可溶性物質の量極めて少く,從つて其浸出水のpHは蒸溜水のpHに近いが,深所になるに從ひ火山灰から溶解するアルカリ性物質の量は増加し,浸出水のpH値が著しく増大する.其浸出水のpHの最大値は6.6であつた.
2) 三岡村火山灰に就て,耕作土壤と非耕作土壤とを夫々地表面下深さ7~10cmに於て試料を採取し,其浸出水のpHを比較したるに,兩者何れも可溶性物質の量極めて少く,耕作者の施す肥料の影響も浸出水のpHには殆ど現れて居ない.
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