1941 年 62 巻 8 号 p. 802-806
水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムの表面に於ける氣態酸素と水蒸氣との間の酸素原子の交換反應を重酸素の濃縮せられたる水を利用して研究した.其の結果によれば,水酸化ナトリウムの表面に於ては360°以上に於て,又水酸化カリウムの表面に於ては290°以上に於て活溌なる交換反應が進行し,しかも其の進行速度は温度の上昇と共に急激に増大し, 450°以上に於ては交換平衡が速に達せらるゝことを見た.而して此の交換反應は先に筆者の一人がアルカリ土屬及び土屬元素の酸化物の表面に於けると同様の接觸交換反應に就いて提出したると同じ機作に從つて進行するものと思はれる.
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