1942 年 63 巻 10 号 p. 1354-1360
ヴィタミンKと同作用若くは之れよりも作用の強いと云はれる2-メチル-1, 4-ナフトキノンを合成する目的で,ヂエン合成に依つて, 2-メチル-1, 4-ベンゾキノンとブタヂエンを封管中で加熱反應せしめて, 2-メチル・テトロヒドロ-1, 4-ナフトキノンとなし,更に155~160°に加熱して, 2-メチル-5, 8-ヂヒドロ-1, 4-ナフトヒドロキノンに轉位せしめ,之をクロム酸酸化して,好收量で目的物を得た.尚酸化の過程に於ける中間體を分離して,酸化の反應機構を知る事が出來た.
この記事は最新の被引用情報を取得できません。