日本化學會誌
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蝦肉エキスの成分に就て(第二報)
鹽基性物質の分離
三井 早苗
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1942 年 63 巻 11 号 p. 1527-1532

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抄録

芝蝦肉エキスの呈味成分に就て主として非鹽基性物質の分離を行つた處,イノシン酸, dl-アラニン及グリシンを得た事は第一報1)に述べた.著者は續いて5月下旬捕獲せる材料より鹽基性物質をフラヴィアン酸鹽として分離したが,グリシン0.13%の外に美味成分の一種と考へられるベタイン0.29%トリメチルアミンオキシド0.02%,ホマリン0.05%を得.その他にl-(+)-アルギニン0.26%及ホモアルギニン様物質0.05% を分離したが,後者は材料僅少の爲確定するに至らなかつた.

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