1942 年 63 巻 11 号 p. 1540-1544
はすのはぎり(Hernandia ovigera, Linn.,或はH. peltata, Meissn)の種子をエーテル抽出して得らるる油は約2%柱状結晶の物質を伴ひこの結晶物質はC22H22O7なる分子式を有するラクトン體にして之を檢索したる結果,はからずも野口,河南兩氏1)がシヤク(Anthricus sylvestris, Hoffm.)の風乾根より抽出しアンスリシンと名づけられたる1-(3′, 4′, 5′-Trimethoxyphenyl)-3-hydroxy-methyl-1, 2, 3, 4-tetrahydronaphtalin-2-carbonsäurelactonなることを知り油の方は沃素價126.83を有する半乾性油にしてオレイン,リノール,ステアリン,パルミチンの四成分酸よりなることを證明せり.
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