1942 年 63 巻 3 号 p. 245-249
本研究の目的は分光光度計を用ひずに吸收スペクトルによつて溶液の定量分析を行ふ方法を求めるにある.本報に於ては試料溶液Aと直列に別の溶液Bを竝べ, Aの吸收aとBの吸收bとの強さを比較することによつて前者の濃度を決定する方法をとつた.實際にはAとして過マンガン酸加里を, Bとして鹽化ネオヂムを擇び,前者の或濃度に於てその545mμがNdの575mμと等しき強さを示す爲には,ネオヂム層を如何なる厚さにすればよいかを,過マンガン酸加里の1.037~10.37×10-5mol/lの範圍で測定したのである.
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