日本化學會誌
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酸化鐵觸媒に依る氣態酸素と水蒸氣との間に於ける酸素原子の接觸交換反應(第二報)
實驗結果の考察
森田 徳義
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1942 年 63 巻 6 号 p. 665-667

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抄録

第一報に於て得たる實驗結果を比較考察するに,同一の條件の下に於て製作したる酸化鐵觸媒は酸素水蒸氣間の酸素原子の接觸交換反應に對して略同一の活性度を示すのみならず, α-酸化鐵, γ-酸化鐵,及び酸化鐵+酸化蒼鉛は何れも同一性質の活性點を略同數に有して居る.第二成分として加へた酸化蒼鉛の作用は半融を防止する事にある.之等の觸媒を800°に加熱する時は活性度を減少するが,それには活性點の數の減少及び反應に要する賦活熱の上昇の兩者が影響して居る.

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