日本化學會誌
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亜セレン酸鹽の分析化學的研究
(第二部銀:第二報)亜セレン酸試藥により銀を定量する場合の諸條件竝に銀と他金屬との分離
成井 芳男
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1942 年 63 巻 7 号 p. 746-750

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抄録

1) 銀を亜セレン酸銀として定量的に沈澱せしむるための安全pH範圍は4.3~10.2である.
2) 鹽化物以外のアルカリ及アンモニウム鹽は亜セレン酸銀の生成に影響を與へない.
3) 銀を亜セレン酸鹽として定量的に沈澱せしむるには計算量の2倍以上の亜セレン酸試藥を必要とす.沈澱滴定は不可能なるも濾液中の過剩の亜セレン酸を滴定する間接法は可能である.
4) 亜セレン酸法により銀とマグネシウム,カルシウム及びバリウムの分離定量を行つた.

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