日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
Print ISSN : 0369-4208
炭化水素及び其の置換體の分子論的研究(第三報)
氣態二クロルエタンのラマン・スペクトルに就て
森野 米三渡邊 格水島 三一郎
著者情報
ジャーナル フリー

1942 年 63 巻 8 号 p. 921-923

詳細
抄録

從来の我々の研究により1, 2-二クロルエタンの如き物質の分子は固態に於てはトランス形に,液態に於てはトランス形と中間形になる事が明かにされた.今囘蒸氣のラマン・スペクトルを撮影する事によつて氣態に於ても亦此の二形態の分子が共存する事が實證された.但し同時に行はれたラマン線の強度測定の結果トランス形分子と中間形分子の數の割合は氣態と液態とで著しく異る事が認められた.

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top