1943 年 64 巻 10 号 p. 1379-1384
p-アミノアセトフェノンのヂアゾ化試藥(Prebulda氏試藥)に依るビタミンB1の呈色物質を精製分離して融點253~255.5°の赤紫色の結晶を得た.同一の結晶が4-メチル-5-β-オキシエチル-チアゾールのヨードアルキラートに前記の試藥を作用せしめしも得られた.尚此呈色物質を還元して再びp-アミノアセトフェノンを分離した故,ビタミンB1は該試藥との反應に際してピリミヂン核を分裂して,チアゾール核のみにp-アセト-ヂアゾベンゾールが結合して呈色物質を形成するものである事を明かにした.
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