日本化學雜誌
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白金族元素の研究(第12~13報)(第12報)六塩化パラジウム酸カリウム(K,PdCl,)と塩化ロジウム塩との混晶について(II)
渡辺 清
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1957 年 78 巻 8 号 p. 1204-1207

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抄録

六塩化パラジウム酸カリウム(K2PdC16・赤色)と塩化ロジウム(桃色)塩の混晶をつくり,この本質について化学分析,磁気測定,X線回折,赤外吸収スペクトル等で検討した。混晶の色はロジウム塩の含有量が増加するにしたがい,褐色,赤褐色,黒褐色となってしだいに黒色を濃くする。前報の白金塩の場合よりロジウム塩の含有量は最大の場合を比較してはるかに多く含有している。磁受率よづ白ジウム塩のロジウムの原子価はRh3+とRh4+のまざったもので,結晶構造はK2PtC16とほぼ同様な格子定数を示している。

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