日本化學雜誌
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接触的水素化による分子の開裂に関する研究(第25-26報) (第26報)p-メトキシベンゾニトリルの接触的水素化
新倉 勇渡辺 健一畑 一夫
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1959 年 80 巻 8 号 p. 923-924

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抄録

芳香族ニトリルの水素化におよぼす置換基の影響の一つとして, p-メトキシベンゾニトリルの水素化反応を行ない,その結果を前に報告したオルト化合物の場合と比較検討した。p-メトキシベンゾニトリルは 240°~300℃ で水素化すると主として p-クレシルメチルエーテルを生成し,このほかつねに少量のトレエン,アミン,フェノール類などが得られる。反応温度が高くなると副反応が多くなり,アニソールの生成がいちじるしくなる。これらの反応結果はオルト化合物の場合と似ていて,メトキシル基自身が水素化されて変化するためにニトリル基の水素化能率は幾分低下することを示している。

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