1960 年 81 巻 2 号 p. 215-218
N-メチル-α-ハロゲノプロピオンアミドの回転異性体の分子形を知るために,その 3μ 領域の赤外線吸収の測定を行なった。測定は試料の液体, 四塩化炭素溶液, 二硫化炭素溶液, クロロホルム溶液, n-ヘプタン溶液,ジクロルベンゼン溶液について行なった。 四塩化炭素溶液については・試料の濃度変化にともなう吸収帯の相対強度変化を測定した。これらの測定結果から, N-メチルハロゲノプロピオンアミドでは NH…X 形分子内水素結合をもつ回転異性体がトランス形につぐ安定形であることが明らかとなった。
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