日本化學雜誌
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無機イオン交換体・イオナイト C とアルカリ金属イオンとのイオン交換平衡におよぼすエタノールの影響
垣花 秀武小島 隆
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1961 年 82 巻 8 号 p. 1038-1041

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抄録

最近合成された無機イオン交換体,イオナイトC を用いて,0,20,40,60,80 vol% エタノールー水混合溶媒中で,水素イオンとアルカリ金属イオンの交換平衡をおこなわせた。
水素イオンに対するアルカリ金属イオンの選択係数は, _=_ の順に増大し,またエタノールの濃度が増大するにしたがって選択係数は増大した。
選択係数 _=_ ,と外部溶液の誘電率 D,との間には
_=_
なる実験式が成立することを見いだした。ただし a,k はおのおののイオンに特有な定数である。
選択係数に対する外部溶液の誘電率の影響を示す係数 a は,リチウム,ナトリウム,カリウムについては, Li < NA < K の順であり,カリウム,ルビジウム,セシウムについては, Cs < Rb < K の順であることを見いだした。

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