日本化學雜誌
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キシレン異性体の分離におよぼす固定液相の影響(その2)
荒木 長男後藤 良造小野 葵
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1961 年 82 巻 8 号 p. 1081-1085

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抄録

多くの芳香族化合物をガスクロマトグラフィーの固定液相に使用して,キシレン異性体に対するそれらの分離効果を研究した。88℃においてp-キシレンを標準にする分離因子(Jones らの定義した S12)をとると,m-およびp-キシレン間の分離およびp-キシレン-エチルペンゼン間の分離と固定液相の躍換基とのあいだには,ハメット則に似た関係があること,また ο-およぴp-キシレン間ならびにトルエン-p-キシレン間にはそのような関係がみられないことを認めた。きらに,キシレン異性体の分離因子と固定液相の置換基とのあいだの関係を明示する分離図を作成した。

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© The Chemical Society of Japan
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