日本化學雜誌
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標準試料花コウ岩 G-1のバナジウム,クロム,コバルト,ニッケル,ガリウムおよび鉛の含量
根岸 良吉
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1961 年 82 巻 8 号 p. 1108

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抄録

花コウ岩 G-1 および輝緑岩 W-1 の 2 種の岩石は,国際的な岩石標準試料として,その主成分,微量成分について世界各国において多岐にわたる方法で多数の分析値が報告されている。
従来の値は 1960 年に刊行された U. S. Geol.Survey Bull. 1113 にほぼ網羅されているが,現在でもつぎつぎと新しい分析値が提示されつつある。とくに微量成分に関しては,放射化分析等の新しい分析技術の進歩・発展もあって,その報告数も多いが,その分析値は報告者によって変動が大きく,確実な分析値が確定されたとはいい難い情況であるから,独立の方法により多くの元素についての分析値を付加することがのぞましい著者はすでに W-1 中のバナジウム,クロム,コバルト,ニッケル,ガリウム(スカンジウム)について分光分析法による値を報告した。ここでは引きつづいて G-1 について,上記元素のほか,鉛の定量値をえたので報告する。

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